仲良かった女の子が死んで1年経った

俺「あの、大丈夫ですか？」
彼女「ん、あぁ大丈夫よー」
俺「そうっすか」

流石に心配になって声かけたけど
それで会話が終わった
この時、初めて彼女の顔を見たけど
正直、美人では無かったけど愛嬌のある感じだった
まぁ、俺はコミュ障だったからこれでもよくやった方や
心の中で何回もそのやり取りをリピートしながらライブハウスに戻ったんよな

彼女「お、また会ったねー」

こっちのセリフや

彼女「ねぇねぇライブハウスにはよく来るの？」
俺「まぁ、よく」
彼女「へぇー。好きなバンドとかが出てるの？知り合いのバンドとか？」
俺「知り合いのバンドも出てますけど、なんて言うかライブハウスの雰囲気が好きなんですよね」
彼女「私と一緒だね」

同じ学校ってわかって、緊張が解れて
こんな感じの内容話したの覚えとる

しばらく、喫煙所で話して
俺は自分がバンドを組んでいた話をして、このライブハウスでも演奏をしていた事を彼女に話したんや（この時に彼女の名前がミクって分かった）

彼女「やっぱりなんか見た事あると思った」

正直、びっくりしたな
自分の事を覚えてくれているお客さんが居るとは思わんかったし
だから、学校で俺の事を見かけて「もしかして」って思ってたらしい

俺「俺の事、覚えてたんすか」
ミク「覚えてるよー赤いセミアコの人でしょ？〇〇ってバンドの」
俺「なんか、ありがとう笑」

正直、めちゃくちゃ嬉しかったね
バンドでも俺は目立たんメンバーやったしルックスも無かったし

ミク「もう、ライブはしないのー？」
俺「もう、バンドは解散したんで、たぶんしないっすよ」
ミク「残念。てか、なんで敬語？笑私の方が年下じゃん笑」
俺「じゃあ、タメで笑」

そんな感じの会話したん覚えとる

その時にやっぱり気になって、手袋をしとる理由を訊いたんや

ミク「んー。どうしてだろうねー？もしかしたらその内わかるかもねー」

とか意味不明な事をミクは言ってたと思う。
正直意味わからんかったけど、俺はそれ以上はきかんかった

ライブハウスでミクと落ち合って、はしゃぎ回って、たまに喫煙所で落ち着いて話して、ライブが終わったらミクを家まで歩いて送って（歩いて20分くらいのマンション）自分の家に帰る。

週の半分はそんな感じや

ちょっとしばらく書き込めんかも

時間見つけてちょくちょく書いてくわ

で、一緒に遊んだりしてる所をミクのクラスメイトに見られてたみたいで
学校に行くとミクの女友達から色々と質問された。
女友達「ねぇ笑付き合ってんの？笑付き合ってんの？笑」
俺「そんなんじゃねーよ笑笑」

正直、悪い気はしなかった

チャイムを押すとバタバタと慌ただしい音がしてミクが玄関から顔を出した

ミク「よっ！……てか、なんか顔ひきつってるよ？笑」
俺「え、そう？笑
いや、なんか女の子の家とか初めてだから緊張して……」
ミク「シャイボーイじゃん笑」

どうやら俺は直ぐに顔に出るタイプらしい

いざ、練習始まってビックリしたんだけど
チューニングもまともにできていなかった笑

ミク「弦が切れそうで怖いよ笑
君がやってよ私見てるから笑」

先が思いやられた